「収入を増やすためにダブルワークを始めたい!」
「ダブルワークを始めるうえで、注意するべきことは?」
収入を増やしたい、シフトを増やしたいなどの理由で、ダブルワークを始めようか考えている人は多いと思います。
しかし、簡単にダブルワークを始めてしまうと、手続きが増えたり、手取りが減ったりするなど、思わぬ事態になりかねません。
そこで本記事では、ダブルワークをする際に注意するべきポイントである、保険、税金、確定申告について徹底解説していきます。
ダブルワークをするメリットデメリットやおすすめの仕事も紹介しているため、ダブルワークを始めるか検討している方に必見の内容です!
ダブルワークとは?
ダブルワークとは、2つの仕事を掛け持ちすることです。厳密には、2つの仕事の給与や稼働時間に大きな差がない時に使われる言葉です。
似た言葉に副業がありますが、副業は、主軸となる本業があり、隙間時間や休日に片手間に行う仕事のことを指すことが多いです。
ダブルワークも副業も、呼び方に明確な基準があるわけではないため、ダブルワークと副業を同じ言葉として扱うこともあります。
ダブルワークは誰でもできる?
ダブルワークは、誰でも行うことが可能ですが、勤め先によっては、ダブルワークを禁止しているところもあります。
勤め先がダブルワーク禁止であることを知らずに、ダブルワークを始めてしまうと、トラブルの原因になってしまいます。
そのため、ダブルワークを始める際は、勤め先にダブルワーク可能か確認してから、始めるようにしましょう。
ダブルワークをするメリット
収入がアップする
ダブルワークをするメリットの1つ目に、収入がアップするというものが挙げられます。
ダブルワークをするということは、2つの仕事をするということになるため、高収入を見込むことができます。
また、勤めているアルバイトやパート先で、十分にシフトを入れてもらえない場合は、ダブルワークをするのがおすすめです。
経験値がアップする
ダブルワークをするメリットの2つ目に、経験値がアップするというものが挙げられます。
同じ仕事だけを極めることもおすすめですが、新たな仕事に取り組むことで、経験値がアップし、仕事の幅も広がります。
さまざまな仕事を経験しておくと、キャリアアップにもつながりやすいため、収入面でもプラスにはたらくでしょう。
気分転換になる
ダブルワークをするメリットの3つ目に、気分転換になるというものが挙げられます。
1つの仕事だけをしていると、ルーティン化しやすく、トラブルが起きた際には、モチベーションが上がらない事態になりかねません。
ダブルワークで、もう1つの仕事をすることで、気分転換になり、モチベーションを維持しやすいといえます。
自分に適する仕事を見つけやすい
ダブルワークをするメリットの4つ目に、自分に適する仕事を見つけやすいというものが挙げられます。
1つの仕事に拘らず、もう1つの仕事も経験できるため、より自分に合った仕事を選ぶことが可能です。
より自分に合った仕事を見つけられれば、パートリーダーを任せてもらえる可能性が高まり、結果的に、収入アップにもつながるでしょう。
ダブルワークをするデメリット
労働時間が増える
ダブルワークをするデメリットの1つ目に、労働時間が増えるというものが挙げられます。
ダブルワークをするということは、2つの仕事をするということになるため、必然的に、労働時間が増えてしまいます。
その結果、休日が減ることにもつながるため、家庭や自分の時間を減らしたくない方には、ダブルワークは不向きといえます。
スケジュール管理に気をつかう
ダブルワークをするデメリットの2つ目に、スケジュール管理に気をつかうというものが挙げられます。
スケジュール管理を徹底しないと、両方のシフトがダブってしまい、どちらかの仕事は、シフトの代わりを頼まなければいけません。
シフトの代わりがいなかった場合、トラブルになりかねないため、ミスなくシフトを提出することが大切です。
心身への負担が増える
ダブルワークをするデメリットの3つ目に、心身への負担が増えるというものが挙げられます。
ダブルワークをするデメリットの1つ目でも紹介したように、労働時間が増えるため、心身への負担も増えてしまいます。
さらに、家事や育児などの主婦(夫)業がある場合、負担も倍になるため、心身の様子を見ながら働くことがポイントです。
ダブルワークの際に注意しなければならないこと
社会保険
ダブルワークの際に注意しなければならないことの1つ目に、社会保険が挙げられます。
社会保険の加入要件を満たすと、配偶者の社会保険の扶養から外れ、自身の勤め先で社会保険に加入する必要がでてきます。
【社会保険の加入要件】
- 従業員数:101人以上の会社に勤務
- 月額賃金:8.8万円以上(年収106万円以上)
- 週の所定労働時間:20時間以上
- 雇用期間:2ヶ月以上
- 学生か否か:学生ではない
ダブルワークの両方の勤め先で、社会保険の加入要件(上記)を満たす場合は、その両方の勤め先で社会保険の加入が必要です。
どちらか1つの勤め先で、社会保険の加入要件を満たす場合は、要件を満たしている勤め先でのみ社会保険に加入する必要があります。
ダブルワークの両方の勤め先で、社会保険の加入要件を満たしていない場合は、勤め先で社会保険に加入する必要はありません。
雇用保険
ダブルワークの際に注意しなければならないことの2つ目に、雇用保険が挙げられます。
雇用保険の加入要件を満たす場合、雇用保険に加入します。
【雇用保険の加入要件】
- 所定労働時間(1時間あたり)が20時間以上である
- 31日以上の雇用見込みがある
ダブルワークの両方の勤め先で、雇用保険の加入要件を満たす場合、両方の勤め先で雇用保険に加入できません。
ダブルワークの2つの勤め先のうち、給料の多い勤め先で、雇用保険に加入する必要があります。
税金
ダブルワークの際に注意しなければならないことの3つ目に、税金が挙げられます。
気をつけるべき税金は、所得税と住民税、配偶者控除で、一定の年収を超えると課税されます。
|住民税:年収100万円前後から課税
ダブルワークの際、合算年収100万円前後から、住民税の支払いの義務が生じます。
住民税が課税される年収のボーダーラインは、合算年収100万円前後で、自治体によって異なるため、管轄の自治体に確認しましょう。
|所得税:年収103万円を超えると課税
ダブルワークの際、合算年収103万円を超えると、所得税の支払いの義務が生じます。
合算年収が103万円以下であれば、妻は夫の扶養となるため、所得税の課税を避けたい場合は、合算年収103万円を目途に働きましょう。
|配偶者控除:年収150万円までが満額
ダブルワークの際、合算年収150万円までであれば、配偶者控除の満額を受けられます。
つまり、年収150万円までは配偶者基礎控除の満額38万円が受けられるため、満額を受けたい場合、150万円を超えないようにしましょう。
確定申告
ダブルワークの際に注意しなければならないことの4つ目に、確定申告が挙げられます。
年末調整を受けた勤め先以外で、年間所得が20万円以上であった場合、確定申告が必要になります。
ダブルワーク分の確定申告することで、払いすぎた税金が返ってくることもあるため、年間20万円以上稼いだ際、必ず確定申告しましょう。
ダブルワークしやすいおすすめの仕事3選
データ入力
ダブルワークしやすい仕事の1つ目は、データ入力です。データ入力は、企業の事務作業で発生する集計や各種情報の入力などの仕事です。
簡単な単純作業なので、特別な知識がなくてもパソコンがあればすぐにダブルワークを始めることができます。
ただし、誰でもできる仕事であり単価が安くなりやすいため、Excelの知識やショートカットキーをうまく使って効率化するのが重要です。
コールセンター
ダブルワークしやすい仕事の2つ目は、コールセンターです。企業に来る受電の代行や、顧客に電話してアポイントを取る仕事です。
発注者がマニュアルを用意しているケースが多いため、トークスキルがある方におすすめといえます。
ただし、電話営業としてアポイントを取る場合は、ある程度の営業スキルが必要なので注意しましょう。
動画編集
ダブルワークしやすい仕事の3つ目は、動画編集です。YouTubeなどに投稿する動画を編集して、発注者に納品する仕事です。
近年は、SNSや動画投稿サイトを利用したマーケティングを行っている企業も多く、特に需要がある仕事内容の一つです。
もともと動画投稿を趣味でしていた人や、経験がある人であれば、より早く収入を得るチャンスがあります。
まとめ:注意点を抑えてダブルワークを始めよう!
今回は、ダブルワークをする際に注意するべきポイントである、保険、税金、確定申告について徹底解説していきました。
ダブルワークをすることで、収入アップを見込める一方で、注意点を抑えなければ、結果として手取りが減ることにつながります。
ダブルワークを始めようか検討している場合は、始めた後に手続きで困らないように、事前に確認することが大切です。