プラレールが走るカフェ
現在、都内で唯一現存する路面電車である都電荒川線の荒川遊園地前駅から徒歩1分。
23区内にありながら、まだどこかゆったりとした空気の流れるこの土地に、プラレールが走るカフェ子鉄(以下、子鉄)があります。
あらかわ遊園からもほど近く、遊園地で遊んだあとに立ち寄る方も多いお店です。
駅を降りて線路沿いを歩いていくと、ブルーとホワイトのコントラストが素敵な建物が目に入ります。
店内に入ると、外観とは打って変わってプラレール一色!
入口を入ってすぐ、大きなセンターテーブルいっぱいに色んな電車が走っており、賑やかな室内です。
結婚前には特急電車「スーパービュー踊り子」の乗務員をやっていたという、オーナーの加藤さん。
結婚してお子さまが生まれたあとには、保育園で調理師として給食を作っていたそうです。
「自分の子どもが電車が好きで、1〜2歳の頃から色んなところに遊びに連れて行っていたんですけど、同じように電車が好き、プラレールが好きというお子さまがすごく多くって、プラレールで遊べるようなお店があったらいいな。と思ったのが一番最初のきっかけですね」
「そのころは新宿区に住んでいて、まだ夢が漠然としてたんですよ。それが、荒川区に引っ越してきて、初めてあらかわ遊園に遊びに行ったときに、私がやりたいお店と、あらかわ遊園に遊びにきている子どもたちの年齢層がバッチリあってて、都電荒川線が走ってるから電車好きな子どもも集まるし、ここだったらやれるかも」
との思いでお店を開くことを決心したそう。
「電車好きのお子さますべてに喜んでもらえる場所にしたかったですね。店をやるのなんて初めてなのですべてが手探り。ただ、プラレールの設置に関してはプラレール界で有名な人たちがいて、そういう方々に手伝っていただいて実現しました。決して自分たちだけではできなかったですね」
インターネットで見つけた方に連絡して協力をあおいだり、ブログで「プラレールの走っているカフェを始める」という内容の記事を書いたところ「ぜひ協力したい」とのアプローチがあったり、様々な縁があり、このお店の実現にいたったそうです。
充実のキッズスペースで、子どもは大はしゃぎ!
店内には、いたるところにプラレールや電車グッズが。
1Fと2Fそれぞれにキッズスペースがあり、ここにも自由に遊べるプラレールがいっぱい!
「お子さまたちがプラレールで遊んでるあいだに、ママやパパがゆっくりできる、ということを意識しています。子どもが夢中で遊んでいれば、その間にゆっくり食事をしたり、お茶を飲んだりしてもらえるので。子どもを遊ばせながらビールを飲んだり雑誌を読んだり、っていうパパもすごく多いですよ」
お料理はすべて手作り。なんと離乳食まで!
プラレールにばかり目がいってしまいますが、手作りのフードメニューも充実。
お子さまには「らーめん」などが人気ですが、やはり一番人気は「新幹線プレート」。
大人には特製のミートソースパスタの他、パパには「からあげプレート」、ママには「ハヤシライス」や「シナモントースト」などの人気が高いそうです。
ケーキやパフェ、アイスを乗せたワッフルなど、デザートメニューも充実。ケーキやワッフルもお店で焼いています。
そして、なんと手作りの離乳食まで提供。
「柔らかく煮たおうどんや、おじやなどの離乳食も提供しています。ここにくれば離乳食の心配をしなくて良いし、ミルクのためのお湯もある。まだ乳幼児をお連れのママでも、気軽に立ち寄っていただけます」
また、お誕生日のお子様には「花火付きバースデイパフェ」をプレゼント。当日でも受付け可能なので、お誕生日のお子さまをお連れの方はぜひオーダーを。
騒いでもお互いさま、の雰囲気で安心して過ごせる空間を
2箇所のキッズスペースの他に、テーブル席にはお子さま用の椅子もあり。ハイローチェアも常備してあるので、生後一カ月くらいのお子さまでも、ここに寝かせておくことができます。
2Fのトイレ前にはオムツ替えスペースも完備。
通常、子ども連れの外食で困るようなことが、すべてカバーされていて、本当に気軽に遊びにいけるお店です。
「ここではほとんどがお子さま連れのお客様です。お店では子供が騒いじゃいけない、親は騒がせちゃいけないという風潮があるじゃないですか。ここならどんなに騒いでも、大声で泣いたりしても、みんながお互い様と思えるような空間なので、安心して過ごしていただけます。
この日も、子どもたちはキッズスペースや展示してあるプラレールの周りで大はしゃぎ。ママやパパはご自分の席で食事を楽しんでいらっしゃいました。
プラレールのインパクトが大きいですが、それだけでなく、子連れの外食での不安をすべてカバーしてくれる子鉄。ぜひ立ち寄ってみてください。